ピロリ菌陽性は放置厳禁!胃がんリスクと最新除菌治療の全貌【解説】の全体像を丁寧に掘り下げてご紹介します。
ピロリ菌の除菌治療は、胃酸を強力に抑える薬1種類と、2種類の抗菌薬(抗生物質)を組み合わせた計3種類の薬剤を、「1日2回、朝夕に7日間連続」で服用する治療法が標準です。以前は除菌成功率が70〜80%程度にとどまっていましたが、近年は強力な胃酸分泌抑制薬であるカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB:ボノプラザン)の導入により、治療成績は飛躍的に向上しました。
以下の表は、一次除菌から二次除菌における成功率、費用相場、および主な副作用をまとめた客観データです。
項目一次除菌(標準治療)二次除菌(一次不成功時)自由診療(胃カメラなし等)使用薬剤の内訳P-CAB(またはPPI)
+アモキシシリン
+クラリスロマイシンP-CAB(またはPPI)
+アモキシシリン
+メトロニダゾール医療機関ごとの独自処方
(一次または二次と同等)除菌成功率約85〜92%
(P-CAB併用時)約95〜98%
(累積成功率は98%超)約85〜95%
(使用薬剤に依存)自己負担費用(目安)約3,000円〜7,000円
(3割負担・検査代含む)約2,500円〜4,000円
(3割負担・再検査含む)約15,000円〜30,000円
(10割全額自己負担)主な副作用リスク軟便・下痢(10〜15%)
味覚異常、軽い胃部不快感下痢、口内炎、発疹
※飲酒時の悪酔い症状に注意保険診療と同様の副作用発現除菌判定の方法尿素呼気試験(服用終了後4〜8週以降)尿素呼気試験または便中抗原測定クリニック指定の判定検査
服薬終了後、すぐに成否がわかるわけではありません。体内に残った菌の微小な痕跡を正確に判定するため、薬を飲み終えてから最低4週間(推奨は6〜8週間後)あけて「尿素呼気試験」や便中抗原検査を実施します。呼気検査は、検査用の薬を飲んで前後の息を専用バッグに吹き込むだけの簡便かつ高精度な検査です。