『太陽を盗んだ男』衝撃ラストの意味と結末!沢田研二の怪演と撮影秘話に関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。
本作がカルト的人気を博し続ける最大の要因は、当時トップアイドル・スーパースターとして絶大な人気を誇っていた沢田研二と、東映実録ヤクザ路線の看板俳優であった菅原文太という、異色の二大スターによる圧倒的な演技の化学反応にあります。
役名キャスト作中の役割・キャラクター性演技の見どころと評価城戸誠(原爆自作の理科教師)沢田研二無気力な日常を送る中学校教師。東海村からプルトニウムを強奪し原爆を完成させ、「9番」を名乗って政府を脅迫する。妖艶なカリスマ性と日常の脱力感、被爆によって崩壊していく狂気の肉体美を見事に体現。山下満州男(警部)菅原文太警視庁捜査一課の凄腕警部。城戸の引き起こすバスジャック事件や原爆脅迫に単身立ち向かう。不死身とも思える強靭な肉体と国家の秩序を背負う男の哀愁を重厚に熱演。沢井零子(ラジオDJ)池上季実子「アップル」の名で深夜ラジオ番組を担当するDJ。城戸と山下を繋ぐ狂言回し的存在。70年代後半の都会的な若者カルチャーを象徴し、物語にスリリングな緊張感と華を添える。市ノ瀬警視総監神山繁国家の体面と治安維持の間で苦悩する警察上層部トップ。冷徹な組織防衛と現実的な危機管理の狭間で揺れるリアリズムを好演。サラ金公務員風間杜夫城戸の脅迫劇に巻き込まれる市民の一人。当時の若手実力派として印象的な助演を果たし、映画のリアリティを底上げ。
脇を固めるキャスト陣も極めて豪華であり、北村和夫、佐藤慶、西田敏行、小林稔侍、水谷豊(ノンクレジット)など、日本映画界の名優たちが一瞬のカットに至るまで惜しみなく起用されています。長谷川監督の徹底したリアリズムへのこだわりが、オールスターキャストの熱演を限界まで引き出しました。