インターネットの検索窓に「ラミー チョコ」と打ち込むと、サジェストに「売ってない」「販売中止」といった不穏なワードが浮上します。しかし、結論から言えばロッテのラミーは販売終了していません。消費者が店頭で見つけられない背景には、製造・流通上の3つの明確な要因が存在します。
第1の要因は、徹底した「冬季限定」の生産サイクルです。ラミーは贅沢な生チョコレートと洋酒漬けレーズンを使用しているため、一般的な板チョコレートよりも熱に極めて弱く、室温が上がる春夏シーズンは流通に耐えられません。品質劣化やアルコール分の揮発を防ぐため、ロッテは春先(3月頃)から秋口(9月頃)までの期間、生産および出荷を完全に停止しています。
第2の要因は、小売店における「棚割り(商品入れ替え)」のタイムラグです。秋の発売解禁を迎えても、すべてのスーパーやコンビニエンスストアが一斉に入荷するわけではありません。店舗ごとの発注タイミングやチョコレート売り場の改装スケジュールによって、入荷に数週間程度のズレが生じます。
第3の要因は、熱狂的な固定ファンによる「まとめ買い・買い占め」です。特に春先の終売間近になると、次の冬まで食べられないことを惜しんだ愛好家が箱単位で買い占める現象が全国の店舗で頻発します。これにより、販売期間中であっても局所的な在庫切れが発生し、「売っていない」という誤解が拡散する構造となっています。