中島みゆきというアーティストに対して、多くの人は「地上の星」や「糸」、「ファイト!」といった、重厚で魂を揺さぶるメッセージソングの歌い手というイメージを抱いている。しかし、ひとたびラジオのブースに入れば、そのイメージは木っ端微塵に打ち砕かれる。
「こんばんは、中島みゆきです!」という、あの甲高い、弾けるような声。リスナーのハガキを読み上げながら自ら大爆笑する姿。歌うときの圧倒的なカリスマ性と、ラジオで見せる親しみやすすぎる「近所のお姉さん」的なキャラクターのギャップ。この二面性こそが、数十年経った今でも人々を惹きつけてやまない最大の武器だ。