赤ちゃんの舌が白くなる背景には、大きく分けて「生理的なミルクかす(舌苔)」と「真菌感染による鵞口瘡」という2つの要因が存在します。
生まれたばかりの新生児や乳児は唾液の分泌量がまだ少なく、舌の筋力も未発達です。母乳や粉ミルクを飲む際、舌の中央部にある細かな突起(舌乳頭)に乳成分が沈着し、これが白く残りやすくなります。特に生後1ヶ月から生後3ヶ月頃までは唾液による自浄作用が弱いため、舌の中央だけがうっすら白く染まる現象は多くの赤ちゃんに見られる健康な生理現象です。
一方で注意したいのが、カビの一種(カンジダ・アルビカンス)が口の中で異常増殖する乳児の口腔カンジダ症、通称「鵞口瘡(がこうそう)」です。カンジダ菌自体は健康な人の体内や皮膚にも存在する常在菌ですが、免疫機能が未熟な新生児や、抗生物質を服用して口内の細菌バランスが変化した乳児において発症しやすくなります。この場合、舌の上だけでなく口腔内全体に白膜が広がる特徴を持ちます。