時代は変わり、コーギーの多くは牧場ではなく、温かい家庭のリビングで暮らすようになった。牛に踏まれるリスクも、作業犬の税金もない。そのため、ヨーロッパ諸国では早くから断尾に対する規制が進んだ。イギリスでは2006年に動物福祉法が改正され、一部の作業犬を除き、原則として愛玩犬の断尾が法律で禁止されている。
一方、日本国内の現状は大きく異なる。日本では現在も法律による明確な禁止措置は取られておらず、ブリーダーや飼い主の裁量に委ねられている。JKC(ジャパンケネルコブ)の犬種標準(スタンダード)においても、かつては断尾が必須とされていた名残があり、ドッグショーで見かけるコーギーの多くは今も尻尾がない。この国内外のギャップに、違和感を覚える日本の愛犬家は少なくない。