かつて日本の美徳とされた「大和撫子」のイメージは、今や完全に過去のものとなりつつある。静かに耐え忍び、男性の後ろを歩く姿を美化する価値観は、もはや現代のスピード感には追いつかない。SNSの普及によって個人の発信力が爆発的に高まった結果、自分の意見をハッキリと口にする姿勢こそが「誠実さ」として受け入れられるようになった。
「空気を読む」ことに疲弊した若い世代にとって、同調圧力に屈しない姿勢は憧れの対象だ。自分の言葉で語り、自分の足で立つ。その潔さが、これまでの「おしとやか」という呪縛を打ち破っている。