かつて違法薬物の売買といえば、暴力団関係者や不良グループとの直接的なつながりが必要不可欠だった。しかし、時代は変わった。今の子供たちは、検索窓に特定のハッシュタグを入力するだけで、瞬時に闇の世界とつながることができる。特殊なブラウザすら必要ない。普段使っているSNSが、そのまま違法取引のプラットフォームと化しているのだ。
今回の事件でも、少年は指示役と一度も直接会うことなく、指定された「デッドドロップ(置き配)」の場所から荷物を回収し、発送するだけの作業を繰り返していた。ゲーム感覚でタスクをこなし、報酬を得る。その手軽さが、犯罪への心理的障壁を完全に破壊している。