一方の高橋ジョージは、音楽活動を続けながらも、自身の体験をもとにした「離婚後の親子関係」についての発言を続けている。彼の代表曲「ロード」の歌詞にある「何でもないようなことが 幸せだったと思う」というフレーズは、離婚後の彼の人生そのものを皮肉にも体現するものとなった。
還暦を過ぎ、人生の後半戦に入った高橋は、単に過去を悔いるだけでなく、日本の司法制度や家族観に対するオピニオンリーダー的な側面も見せるようになった。子どもに会えない親の苦悩を代弁する彼の言葉は、時に感情的でありながらも、当事者にしか語れないリアリティを持っている。彼にとっての「ロード」は、今や音楽の枠を超え、親子の絆を取り戻すための長い旅路そのものなのだ。