多くの元子役が「かつての代表作」のイメージに苦しむ中、小野賢章のキャリアは異彩を放っている。彼はハリー・ポッターのイメージを完全に払拭するのではなく、それを自身のベースとして受け入れつつ、全く異なるジャンルで実力を証明してきた。『黒子のバスケ』の黒子テツヤ役や、数々の話題作でのダークヒーロー役など、声優としての幅を劇的に広げたのだ。
さらに近年では、劇団四季をはじめとする舞台演劇やミュージカルでも頭角を現している。身体表現を伴う生身の演技において、彼は「声だけの人」ではないことを完全に証明してみせた。