相羽あいなを語る上で欠かせないのが、アミューズメントメディア総合学院声優タレント学科を卒業後、劇団員を経て女子プロレス団体「Beginning(アクトレスガールズ)」のリングに上がっていたという特異なバックボーンです。当時は本名の「播磨佑紀」名義で活動し、得意技のドロップキックなどを武器にリング上を躍動していました。
声優への転身は決して思いつきではなく、芝居と表現への情熱を燃やし続けた末の必然でした。ブシロードグループのプロダクション「響」に所属し、2016年に声優デビューを果たした際、プロレスで培われた強靭な肉体と精神力は最大の武器へと転化します。
声優がステージ上で生歌を激しく歌い、時には激しいダンスや殺陣をこなす現代のメディアミックスプロジェクトにおいて、一般的な声楽トレーニングだけでは補いきれない「揺るがない体幹」「圧倒的な肺活量」「何千人もの観客を前にしても呑まれない度胸」は、まさにリングの上で鍛え上げられた賜物でした。当時のインタビューや特番で語られた「どんなに激しく動いても声がブレないのは、プロレスの受け身や基礎トレーニングで身体の軸を作ったから」という言葉通り、彼女の経歴は単なる話題作りではなく、表現者としての強固な土台となっています。