現在、渋谷109や原宿のセレクトショップでは、カンカン帽の完売が相次いでいる。「昔、お母さんが被っていた写真を見たことがあるけれど、今かぶると一番新鮮」——19歳の大学生はそう語る。Y2Kブームが一段落し、次なる波として訪れた「2010年代初頭の平成ポップ文化」の再評価が、この動きを後押ししている。
ポイントは、全身を平成スタイルで固めないことだ。オーバーサイズのシアーシャツやワイドデニム、ハイテクスニーカーといった令和の定番アイテムに、クラシックなカンカン帽を一点投入する。引き算の美学を取り入れたスタイルが、若者たちの間で「新しいストリートのルール」として定着しつつある。