ネット上の裏ワザ情報には、一部で化粧品の品質劣化を招く危険な誤解が紛れ込んでいます。失敗を防ぐために、以下の重要ポイントを必ず押さえておきましょう。
誤解1:「消毒用エタノール」で固めようとするのは絶対NG
ドラッグストアで手に入るアルコールには「無水エタノール(純度99.5%以上)」と「消毒用エタノール(純度約80%、残り約20%は水分)」の2種類が存在します。修復に消毒用エタノールを使ってしまうと、含まれる約20%の水分がパウダーの油分や界面活性剤と反応して分離し、ファンデーションが固まらない・表面がカチカチに硬化する(ケーキング現象)といった致命的なトラブルを引き起こします。固化に用いる溶媒は、必ず水分を一切含まない無水エタノールを選択してください。
誤解2:粉砕が不十分なまま固め直してしまう
「少しヒビが入っただけだから」と、割れた破片をそのまま押し込んで固めようとしても、隙間に空気が残って再びすぐに崩れます。一度割れたパウダーは、未練を残さず完全にサラサラの粉末状まで細かくすり潰すことが、頑丈に再固形化させる唯一の鉄則です。
誤解3:雑菌繁殖のリスクを無視した長期間の使用
粉砕やプレスの工程で、空気中の雑菌や手指の皮脂が混入するリスクはゼロではありません。特に乳液を混ぜてエマルジョン化したものは、パウダー単体に比べて菌が繁殖しやすい環境となります。修復後のコスメは約1〜2ヶ月を目安に使い切ることを心がけ、万が一変色や異臭が生じた場合は直ちに使用を中止してください。