大量生産とは一線を画す、職人の手仕事と自然のサイクルに寄り添った製塩所も見逃せません。
沖縄本島北部・名護市の屋我地島の塩は、約400年前に屋我地島で始まったとされる伝統的な塩田製法を現代に復活させた施設です。独自の鹹水(かんすい)作りと薪火を使った平釜製法により、赤土の鉄分を含んだほんのり薄紅色の塩が作られます。派手な観光地化がされていない分、原風景の残るのどかな空気の中で製塩の歴史にじっくり触れることができます。
八重山諸島を訪れるなら、石垣島西部の名蔵湾を望む石垣の塩工房がおすすめです。名蔵アンパルを擁する清浄な海水を汲み上げ、低温の平釜でじっくり炊き上げた塩は、まろやかな甘みと深いコクが際立ちます。ここでは海水を熱した土鍋で炒り上げ、自分好みの粗さに仕上げる沖縄塩作り体験を実施しています。出来上がったマイ塩をお守り袋に詰めて持ち帰る体験は、旅の思い出作りとして家族連れやカップルから高い評価を得ています。