ネット上の情報では「100均の接着剤で作れる」「どんな金具でも帯に挟めばOK」といった簡易的なDIY動画が拡散されていますが、ここには現場取材で判明した明確な盲点が存在します。
真夏の炎天下では、体温と汗、外気温の上昇によってグルーガン(ホットボンド)等の熱可塑性接着剤が軟化し、人混みのなかで飾りが脱落する事故が多発しています。手作りする場合は、接着剤のみに頼らず、テグスやワイヤーでの二重固定を徹底することが不可欠です。
また、「帯飾りは派手であればあるほど良い」という誤解も見受けられます。しかし、大柄の浴衣に巨大な帯飾りを重ねると視線が散乱し、かえって野暮ったい印象を与えてしまいます。浴衣の柄が華やかなら帯飾りは小ぶりなパールやシンプルなとんぼ玉、浴衣が無地系なら存在感のあるレースやタッセル付きを選ぶという「引き算の視点」が、失敗しないための絶対条件です。