窪谷須亜蓮の初登場は、物語に強烈なスパイスを注入しました。転校生としてPK学園2年+組に現れた彼は、丸メガネをかけ、丁寧な言葉遣いと清潔感のある身だしなみで「模範的な生徒」を演じようと試みます。しかし、その正体は関東を震撼させた狂暴な暴走族「炎栖覇(エリジバ)」の第12代総長であり、「襟足の悪魔」「修羅中の狂犬」と恐れられた生粋のアウトローでした。
彼が転校を決意した動機は極めて純粋で、「喧嘩に明け暮れる日々を捨て、普通の高校生としてダチと笑い合える青春を送りたい」という切実な更生への誓いです。ところが、長年染み付いた喧嘩の反射神経とヤンキー特有の思考回路は簡単に抜けません。肩がぶつかっただけで拳を握りかけ、理不尽な言動に対して瞬時に殺気を放ってしまうコミカルな苦悩が、読者の爆笑を誘う定番の流れとなりました。
喧嘩の実力に関しては、作中の常人キャラクターの中では頭一つ抜けた戦闘力を誇ります。不良グループに絡まれた際も、一切の容赦なく瞬時に叩きのめすなど、腕力・瞬発力・度胸のすべてが規格外です。超能力者である主人公・斉木楠雄をして「厄介な男が来た」と警戒させた戦闘能力は、ギャグ補正を超えた迫力を放っています。