米国の政府機関をはじめとする医療界がこれほどまでに強い注意喚起を行う最大の理由は、身体に及ぼす突発的なショック反応にある。セミは外見こそ昆虫だが、生物学的な分類においてエビやカニなどの甲殻類と極めて近い近縁関係にある。つまり、甲殻類アレルギーを持つ人がセミを口にすると、アナフィラキシーショックをはじめとする命に関わるアレルギー反応を起こす危険性が極めて高いのだ。
さらに、今年発表された最新の公的データや食品衛生・アレルギー医学の研究報告によると、野外で採取されたセミには、17年もの長い幼虫期に土壌から吸収した微量の重金属や残留農薬が蓄積されている可能性が指摘されている。安易な野外調理や無殺菌での摂取は、急性の中毒症状を引き起こすリスクと背中合わせだ。