日本国内のポップカルチャー愛好者やゲーマーの間で「dilly dally」という語が一気に認知された象徴的な事例が、名作CG映像作品『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン(FF7AC)』の英語版ローカライズです。
作中、過去のトラウマに囚われて前に進めない主人公クラウドに対し、ヒロインのティファが投げかける印象的なセリフ「ずるずる、ずるずる」があります。この名シーンにおいて、公式の英語吹き替え版では以下のようなセリフとして翻訳・演出されました。
"Dilly dally, shilly shally. Isn't it time you did the forgiving?"
(ずるずるとぐずぐず迷ってばかり。もう自分を許してあげてもいい頃じゃない?)
このセリフにおいて、「行動を起こさず停滞していること(dilly dally)」と「決断をためらって迷い続けていること(shilly shally)」という2つの畳語が見事に対比されています。海外のファンフォーラムやSNS上の考察コミュニティでも「日本語の『ずるずる』という情緒的なオノマトペが持つ閉塞感と内省的なニュアンスを、見事な英語のリズムと語感で再現した名訳」として2026年代以降も高く評価され続けています。