難所となる狭い階段やクランク状の廊下では、ミリ単位のコントロールが求められる。事故を防ぐ基本手順は以下の通りだ。
まず、頑丈なトラックロープ(太さ9〜12mm程度)を本体の底面で「十文字」または「たすき掛け」に交差させる。底面中央で交差させたロープを両側面に引き上げ、胴周りに巻いたガイドロープと連結。ここで緩みが出ないよう、運送現場の定番である「トラッカーズヒッチ(南京結び)」を施し、強固にテンションをかける。
二人で階段を下りる場合、下段側の人間がロープを短めに、上段側の人間が長めに持つのが鉄則だ。階段の傾斜に合わせてロープ長を調整することで、洗濯機本体を常に水平に近い状態に保てる。家電設置スペシャリストによれば、本体の角にあらかじめ厚手のタオルや余った段ボールを噛ませてからロープを締め上げると、外装のへこみや壁クロスとの摩擦傷を完全に防ぐことができるという。