日本国内のテレビ視聴者にとって、この缶詰は『世界の果てまでイッテQ!』をはじめとする人気バラエティ番組における過激なリアクション芸の代名詞として記憶されている。出演者が悲鳴を上げながら逃げ惑うシーンは腹を抱えて笑える娯楽だが、グローバルなメディアの文脈では別の評価もなされてきた。
かつてイギリスの伝説的料理人キース・フロイドが手掛けた歴史的探訪スタイルの食文化ドキュメンタリーにおいて、北欧の過酷な気候と食糧保存の叡智として真摯に紹介されたのが本格的な国際露出の始まりだった。現在ではYouTubeでの「試食チャレンジ」動画が何百万回も再生される一方で、Netflixのグルメ探訪コンテンツなどでは洗練された発酵文化のルーツとしてスポットが当てられている。単なる「世界一臭い食べ物」から、食の多様性を象徴するコンテンツへとその評価は多角化している。