グレンの退場劇は、放送局であるAMCネットワークスにとっても大きな賭けだった。当時の視聴者数は記録的な数値を叩き出したものの、過度なゴア描写と人気キャラクターの喪失は、その後の視聴者離れを引き起こすトリガーにもなったと議論されている。
しかし、商業的なリスクを冒してでも原作の持つ絶望感を忠実に再現したこの決断は、海外テレビドラマ制作の表現の幅を大きく押し広げた。映画に匹敵するプロダクションバリューと、妥協のないストーリーテリング。主要人物であっても容赦なく命を落とす予測不能なスリルは、現在のプレミアムドラマ市場におけるスタンダードを確立したと言える。