生まれつきの反り爪は遺伝か病気か?専門医が明かす匙状爪の真実

生まれつきの反り爪は遺伝か病気か?専門医が明かす匙状爪の真実

生まれつきの反り爪は遺伝か病気か?専門医が明かす匙状爪の真実について徹底解説いたします。最新の情報をお届けします。

大人の匙状爪といえば、まず疑われるのが鉄欠乏性貧血だ。血中ヘモグロビンやフェリチンの低下により爪の基部に十分な酸素と栄養が行き届かず、爪が菲薄化して反り返る。厚生労働省の各種保健データでも鉄欠乏は女性に極めて多い栄養障害として知られるが、生まれつき、あるいは幼少期からの爪の変形においては、単なる鉄分不足にとどまらない原因が潜んでいる場合がある。

PubMedに収載された最新の症例研究や皮膚科学の文献を精査すると、甲状腺機能低下症やヘモクロマトーシス(鉄過剰症)、あるいは外胚葉形成不全症といった遺伝性疾患の部分症状として匙状爪が現れる例が報告されている。爪だけでなく、毛髪の薄さ、汗の出にくさ、歯の本数や形状に異常が伴う場合は、単独の爪トラブルではなく全身性の遺伝的素因を疑う視点が不可欠だ。ただの爪の変形と侮るなかれ、身体全体を包括的に観察する姿勢が求められる。

田中 結衣
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田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。