彼のキャリアを語る上で欠かせないのが、1985年の映画『ビー・バップ・ハイスクール』だ。東映が送り出したこの大ヒット作で主演の中間徹役に抜擢された当時、彼はまだ無名の新人だった。しかし、不良少年のエネルギーをリアルに体現した演技と、群衆の中でも突出して目立つ長身スタイルが評価され、日本アカデミー賞協会から新人俳優賞を授与される。
その勢いのまま合流したのが伝説的刑事ドラマ『あぶない刑事』シリーズである。舘ひろしと柴田恭兵という強烈な個性を放つバディの背後で、後輩刑事・町田透として走り回る彼の姿は、作品に軽快なリズムとダイナミズムを与えた。
アクション映画において、演者の体格は視覚的説得力に直結する。長いリーチから繰り出されるパンチや、長い脚を活かした疾走シーンは、カットを割らずとも画を持たせる力があった。昭和の荒々しい現場で培われたフィジカルの強靭さが、現在の俳優像の土台となっている。