ドラえもんを送り込んだセワシと野比のび太の関係は、正確には玄孫(やしゃご・孫の孫)にあたります。家系図を辿ると「のび太 ➜ ノビスケ ➜ セワシの祖父 ➜ セワシの父 ➜ セワシ」という4世代後の子孫です。
では、なぜタイムマシンの出入り口が、のび太の部屋にある「勉強机の引き出し」に直結しているのでしょうか。これには作中の時空間ナビゲーション設定が関係しています。
セワシが22世紀の自室から現代の野比家を特定する際、タイム空間の座標軸を「過去ののび太が最も長い時間を過ごし、かつ私物を保管している場所」にロックオンしました。その空間座標の出入り口として指定されたのが、勉強机の一番上の引き出しだったというわけです。勉強机という日常的な家具が超空間ゲートに変わる演出は、日常とSFがシームレスに交差する藤子・F・不二雄作品の真骨頂といえます。