本格的な寝具ではないソファベッドやクッションの上で過ごす夜は、骨格と体温調節の両面でリスクを抱える。人間の背骨はS字カーブを描いており、適切な体圧分散がなされない寝床では、腰や首に過度な負担が集中する。夜中に無意識の寝返りが打ちにくくなり、局所的な血行不良が引き起こされる。
さらに、体熱の放出が妨げられる点も無視できない。質の高い入眠には深部体温のスムーズな低下が不可欠だが、通気性の悪い合成繊維のウレタンでは熱がこもりやすい。体に熱がこもると脳が覚醒傾向を示し、一晩に何度も微小な覚醒を繰り返すことになる。