日本国内の動物園でも、アフリカタテガミヤマアラシやカナダヤマアラシは人気の展示動物だ。現場で日々彼らと向き合う飼育員たちに話を聞くと、噂の真相とリアルな危険性が浮かび上がってくる。
「針が飛んでくることは絶対にありません。ただ、部屋の掃除中に落ちている針を踏んだり、不用意に近づいて突然バックされたりすると一発で刺さります。作業着の長靴なんて簡単に貫通しますよ」とある飼育員は語る。
抜け落ちた針が飼育室の床に散乱している光景は日常茶飯事であり、風やほうきの勢いで軽い針が舞い上がることもある。こうした現場での「針が宙を舞う」現象も、一般来園者や作業者の間で「飛んできた」と誤解される一因になっているようだ。