和田紗代子さんは1984年、徳島県で生を受けた。実父の和田友良氏は、地元で知られた実業家であり、徳島県体操協会の会長を長年務めるなどスポーツ振興にも深く携わってきた名士だ。恵まれた環境のもと、幼少期から教養を育んだ彼女は、高校卒業後に上京して学習院大学へと進学。洗練された国際感覚と品格を身につけていった。
名門出身の令嬢らしい落ち着きと、スポーツ一家ならではの勝負事に対する深い理解。このふたつの要素が、後に彼女を「大横綱の妻」という過酷な責務へ導く重要な素地となった。伝統的な大相撲の世界に新しい風を吹き込むこととなる彼女のしなやかさは、まさにこの成長過程で形作られたものと言える。