近年、実在の事件を深く掘り下げるトゥルー・クライムジャンルが世界的な広がりを見せている。NetflixやHBO、そして英国のBBCといった大手映像プラットフォームや公共放送は、この事件を題材とした犯罪ドキュメンタリーの制作や検証番組の放送を相次いで展開している。
これらの番組が提示するのは、単なるゴシップ的な恐怖ではない。エンターテインメント業界が抱える自浄作用の欠如や、人気アーティストに対する過度な神格化が招く危険性だ。かつて事件を軽視し、娯楽として消費していた当時のエンタメメディアに対する批判の矛先も向けられており、ジャーナリズムとしての自己検証が強く求められている。