日本の公的機関もこの危機的状況に黙ってはいない。厚生労働省が公表している最新の国民健康・栄養調査によると、20代女性の約5人に1人が「やせ(BMI18.5未満)」に該当するという衝撃的なデータが示されている。先進国の中でも群を抜いて若い女性の低体重化が進む日本は、国際的にも極めて異質な状況にある。
日本肥満学会が定義する日本人の最も病気にかかりにくい「標準体重」は、BMI22である。臨床データによれば、最も死亡率が低く健康寿命が長くなるのは、BMI22前後から、むしろやや小太り(BMI23〜24.9)の範囲に位置する人々だ。「痩せていること=健康」という言説は、統計学的にも完全に破綻している。