超満員に膨れ上がるメイン会場を避け、快適に鑑賞するための穴場スポット争奪戦は熾烈を極めた。現地取材班が足で稼いだデータによれば、天神祭奉納花火の知る人ぞ知る特等席は「源八橋東岸の河川敷」と「都島橋周辺の歩道」だ。メインの桜之宮公園よりも視界が開けており、打ち上げ場所からの直線距離も近い。
一方、なにわ淀川花火大会では、十三側の凄まじい密集を避けて「西梅田公園周辺」や「阪急電鉄中津駅北側の高架下沿い堤防」を狙う層が賢い選択を見せた。視界を遮る高層ビル群の隙間から、大輪の花が劇的に浮かび上がる絶景ポイントだ。
グルメ事情も見逃せない。大阪の屋台は活気が桁違いだ。天神橋筋商店街からOAPタワー周辺にかけては、定番のたこ焼きやイカ焼きだけでなく、地元ホルモン焼きや冷やし飴の屋台が軒を連ねた。夕暮れ時の香ばしいソースの香りと熱気は、花火が上がる前の胸の高鳴りを最高潮へと引き上げた。