この捨て身の計略を完遂させるため、しのぶは事前に愛弟子である栗花落カナヲへすべてを打ち明け、明確な指示と遺言を残していました。
しのぶはカナヲに対し、「自分が童磨に喰われた後、大量の毒が巡って童磨の体が崩れ始める瞬間が唯一の勝機である」と伝えていました。師の死を目の当たりにしても動揺せず、相手が弱体化した一瞬を逃さず頸を落とすこと――それこそがカナエの仇討ちを果たし、仲間を救う唯一の手段だと託していたのです。
無限城の戦場に駆けつけたカナヲは、しのぶの亡骸が童磨の体内に消えゆく惨劇を目撃しながらも、師の教え通りに必死に好機を窺います。そこへ偶然乱入したのが嘴平伊之助でした。伊之助は童磨から、自らの実母である琴葉を殺害した過去を告げられ、激しい怒りと哀しみを爆発させます。
やがて、童磨の全身がしのぶの猛毒によってドロドロに溶け崩れ始めます。毒の分解が追いつかずパニックに陥る童磨に対し、カナヲは失明のリスクを冒して視覚を極限まで引き上げる奥義「終ノ型・彼岸朱眼」を発動。伊之助の放った刀のアシストを受け、ついに上弦の弐・童磨の頸を切り落とすことに成功しました。