山川豊の妻は一般の女性であり、これまでメディアに顔や詳細なプロフィールを晒すことは一切なかった。プライベートを切り売りしない姿勢は、昭和から平成の激動期を駆け抜けてきた正統派歌手としての美学でもある。
関係者によれば、ふたりの出会いは山川が歌手として多忙を極めていた時期に遡る。派手な交友関係が日常茶飯事の芸能界にあって、彼女の飾らない人柄と芯の強さが、過密日程に追われていた山川の心を強く引き寄せた。結婚後も表舞台に出しゃばることは皆無。徹底して「家庭という安全地帯」を守ることに徹してきた。
「夫がどれだけ大きな看板を背負っていようと、家の中ではひとりの人間として接する」。その徹底した姿勢こそが、浮き沈みの激しい世界で山川が精神的な安定を保ち続けられた最大の要因といえる。