現代の格闘技ビジネスにおいて、巨額のファイトマネーを生み出す主役は動画配信プラットフォームだ。日本市場においては、Amazon Prime VideoやNTTドコモのLeminoといったメガサービスがメガファイトの独占放映権を獲得し、市場を牽引している。しかし、ここにカシメロ最大の課題が横たわる。
配信事業者が最も恐れるのは、直前の「体重超過による試合中止」や「不祥事による興行の破綻」だ。数億円規模の予算が動くビッグイベントにおいて、リスク管理ができない選手をメインカードに抜擢するのは極めて危険なギャンブルとなる。どれほど試合が面白くとも、放送事故のリスクを孕む存在に対して、プラットフォーム側が二の足を踏むのは当然の理屈と言える。