2026年現在、世界の持続可能な食料生産体制への関心が高まるなかで、カピバラは「環境負荷の低い肉資源」としても注目を浴びている。国連食糧農業機関(FAO)は、伝統的な牛の放牧が森林伐採や温室効果ガスの排出を招く一方で、湿地帯の生態系を損なわずに飼育・管理できるカピバラの持続可能性に関する調査レポートを長年発表してきた。
現在、南米諸国では野生個体の無秩序な乱獲を防ぐため、厳格な捕獲許容量の設定や商業的養殖場の整備が進んでいる。ジビエ・食肉流通産業の進化に伴い、衛生管理されたパック肉としての輸出体制も整いつつあり、単なる地方の伝統食から、国際的な高級ジビエ市場への進出を果たす過渡期を迎えている。