生まれ変わりの現象は欧米や輪廻転生を信じるアジア圏特有のものと考えられがちだが、日本国内でも数多くの克明な証言が採取されている。中部大学大学院教授であり、バージニア大学客員教授も務めた大門正幸は、日本における前世記憶や胎内記憶研究の第一人者として知られる。
大門教授の研究によれば、日本の幼児の多くが言葉を覚えたての2歳から4歳頃に、母親のお腹の中にいた時の感覚や、それ以前に別の場所で暮らしていた記憶を自然に語り始めるという。文化的な刷り込みが極めて少ない幼少期に、作為なく語られるこれらの証言には、共通するパターンが見出される。
ドキュメンタリー映画『かみさまとのやくそく』でも取り上げられたように、子どもたちが口にする「空からお母さんを見ていた」「前の家ではおじいさんだった」という言葉は、大人の願望投影ではなく、子ども自身の主観的な実感として語られる。大門教授らの緻密なフィールドワークは、意識が肉体の死によって途切れるのではなく、何らかの形で情報空間を移動している可能性を示唆している。