日本国内で広く処方されている降圧薬の代表格が、アムロジピンやニフェジピンに代表されるカルシウム拮抗薬と柑橘類の相互作用です。
通常、服用した薬は小腸に存在する代謝酵素「CYP3A4(チトクロームP450 3A4)」によって一部が分解され、適切な量が血液中に送られます。ところが、フラノクマリンを摂取するとこのCYP3A4の働きが強力にブロックされてしまいます。
その結果、分解されるはずだった薬がそのまま体内へ過剰に吸収され、アムロジピンのグレープフルーツによる影響と同様に血中濃度が通常の数倍にまで跳ね上がります。これにより、降圧薬の副作用による血圧急低下が引き起こされ、激しいめまい、頭痛、顔のほてり、失神、さらには心臓が過剰に拍動する反射性頻脈といった深刻な症状につながる危険があります。