2017年シーズン終了後、大谷選手はポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を正式に表明しました。当時の労使協定により「25歳未満の海外選手獲得には契約金制限やマイナー契約が義務付けられる」という条件(いわゆる25歳ルール)があったため、球団にとっては莫大な譲渡金を逃す形となり、大谷選手自身も大幅な年俸ダウンを受け入れる異例の決断でした。
それでも日本ハム球団は、入団時に交わした「世界一の選手にする」という約束を尊重し、快く背中を押しました。本拠地・札幌ドームで開催されたお別れセレモニーには数万人ものファンが集結。マウンド中央で栗山監督から花束を受け取り、満面の笑みで北の大地に別れを告げました。
北海道で過ごした5年間で培われた「二刀流としてのルーティン」「自律したコンディショニング力」「困難を楽しむメンタリティ」は、ロサンゼルス・エンゼルスでの満票MVP獲得、そしてロサンゼルス・ドジャースでのワールドシリーズ制覇や「50本塁打-50盗塁」といった数々の歴史的快挙を支える揺るぎない礎となっています。