本作が名作として語り継がれる最大の要因となったのが、小学生の白石万理華を演じた子役・毎田暖乃(まいだ のの)の圧倒的な演技力です。オーディションでおよそ2年間に及ぶ選考を勝ち抜いた彼女は、外見はランドセルを背負った少女でありながら、内面は40代の大人の女性という超難役を見事に演じ切りました。
放送当時、視聴者やドラマ評論家の間で話題となったのが、石田ゆり子演じる貴恵の「仕草・声のトーン・笑い方」のシンクロ率の高さです。圭介を見つめる慈愛に満ちた眼差し、腕を組んで娘の麻衣を叱る時の独特の間、さらには夫のお尻をポンと叩くコミカルな動作に至るまで、まさに「石田ゆり子が乗り移っている」と絶賛されました。その結果、毎田暖乃は第11回コンフィデンスアワード・ドラマ賞新人賞をはじめとする数々の賞を受賞し、日本中からその才能を認められることになります。
2026年現在、中学生となった毎田暖乃は、話題の映画やNHKドラマへの出演を重ね、次世代を担う本格派女優としてのキャリアを着実に歩んでいます。幼少期からの高い表現力に大人びた美しさが加わり、今後の映像界において欠かせない存在へと成長を続けています。