館内に足を踏み入れて真っ先に驚かされるのは、エントランスからエレベーター、廊下、そして客室の隅々に至るまで敷き詰められた畳のぬくもりだ。スリッパを履かずに裸足や足袋で自由に歩き回れる開放感は、まるで老舗温泉旅館に滞在しているかのような錯覚を覚えさせる。現代のビル建築でありながら、木の香りと柔らかい照明が織りなす空間美は極めて上質だ。
客室構成も秀逸である。上質なシモンズ製ベッドを配置した和モダンなツインルームから、家族連れやグループ利用に対応する和洋室まで幅広く揃う。中でも注目すべきは、限られた階数にのみ用意された特別仕様の限定客室。洗練された伝統工芸の調度品と優雅な檜風のバスエリアを備えたこの部屋は、プライベート感を重視する滞在客から絶大な人気を集めており、早期に満室となる夜も少なくない。