1999年に開設された「2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)」は、完全匿名性を軸としたオープンな言論空間として瞬く間に日本最大のコミュニティへと成長しました。しかし、1スレッドあたり1000レスという膨大なテキスト量は、一般のユーザーにとってすべてを追いきれない情報量でもありました。そこで2000年代中盤に台頭したのが、面白いやり取りや要点を抽出してブログ形式で再構成する手法です。
2ちゃんねるの歴史と現在を俯瞰すると、管理体制の移行に伴う「5ちゃんねる」への改称や運営ルールの変遷、まとめブログに対する転載許諾ガイドラインの策定など、著作権やメディアリテラシーを巡る数多くの転換点を経てきました。有志が開設した5ちゃんねるまとめサイトは、敷居が高かった巨大掲示板の空気をライト層へ届け、巨大なトラフィックを集める独立したWebメディア群へと進化を遂げたのです。
政治、経済、スポーツ、サブカルチャーに至るまで、世のあらゆる出来事に対するネットの反応まとめは、既存のマスメディアとは異なる「市井の人々の本音」を可視化するバロメーターとしての役割も担うようになりました。生々しいツッコミや諧謔に満ちた集合知の編集こそが、この文化の根幹にあります。