長澤まさみが楊端和を演じるにあたり、最も観客に衝撃を与えたのが一切の妥協を排した本格アクションと殺陣シーンです。これまでの出演作では見られなかったアクロバティックかつ破壊力のある二刀流の太刀筋を披露しています。
撮影前には数カ月間に及ぶ徹底的な長澤まさみの肉体改造が敢行されました。山界の戦士を束ねる王としての説得力を持たせるため、激しいウエイトトレーニングと体幹強化を実施。重心の低い構えから一気に踏み込む太ももの筋肉や、素早く双剣を振り抜く背筋のしなやかさを極限まで磨き上げました。
アクション監督・下村勇二氏の指導のもと、男性スタントマンに混ざって過酷な剣術練習を重ねた彼女の動きは、ワイヤーアクションと生身の身体能力が見事に融合。本編クライマックスで敵兵を宙に舞わせながら切り捨てるシーンは、日本映画史に残るアクションシークエンスとして今なお語り継がれています。