現在のフライ級において、頂点に立つアレクサンドル・パントージャの強さは圧倒的だ。底なしのスタミナと、一瞬の隙を突いてバックを奪うブラジリアン柔術のスキルは、並み居る挑戦者たちの野望を幾度となく打ち砕いてきた。
デメトリアス・ジョンソンが去った後のフライ級は長らく群雄割拠が続いていたが、パントージャの戴冠によってランキング上位の構図はより明快かつ過酷なものとなった。トップコンテンダーたちの実力差はまさに紙一重。わずかひとつの勝利、ひとつのフィニッシュ劇が順位を劇的に跳ね上げる構造ができあがっている。