花子の闘病が公になったのは2019年12月のことでした。診断された病名は、血液のがんの一種である多発性骨髄腫(骨髄腫)。骨の破壊や貧血、免疫力の低下を引き起こす難病であり、判明した時点ですでに腰椎を骨折、腫瘍が脊髄を圧迫して下半身が完全に麻痺しているという危機的状況でした。
医師からは歩行困難を告げられ、一時は余命宣告に近い厳しい状況にまで追い込まれました。激しい骨の痛みに耐えながらの抗がん剤治療、放射線治療、そして過酷を極めたリハビリテーション。一時は声が出なくなるほどの衰弱に見舞われながらも、花子の心を支え続けたのは「もう一度、大助の隣でセンターマイクの前に立ちたい」という執念でした。
約半年に及ぶ入院生活を経て退院した後も、自宅での地道な筋力トレーニングや発声練習を継続。医学的な常識を覆す気力で漫才ができるまでに回復を遂げたプロセスは、医療従事者の間でも驚異的な事例として語られています。