高校時代からの大親友であり、半世紀以上も苦楽を共にしてきたふたりが、なぜ約10年間も私語を交わさないほどの深刻な不仲に陥ってしまったのでしょうか。その確執の歴史には、単一のトラブルではなく複数の要因が複雑に絡み合っていました。
決定打となった発端のひとつが、2015年に行われた「一般社団法人漫才協会」の理事選挙です。協会の改革や若手育成をめぐり、副会長を務めていたおぼん氏と理事を務めていたこぼん氏の間で組織運営の理念が真っ向から対立。お互いの推薦候補や役職人事を巡って感情的なしこりが生まれました。
さらに根底にあったのは、「舞台への美意識の違い」と「長年連れ添った甘えからくるプライドの衝突」でした。舞台上で完璧なリズムを求めるがゆえの些細な指摘が、長年の蓄積によって「あいつは自分を軽視している」という不信感へと増幅。楽屋ではパーテーションで仕切りを作って背を向け合い、マネージャーを介さなければ会話が成り立たないという異常事態が約10年も続くことになりました。