清原さんが倒れた直接の病名は「感染性心内膜炎による脳出血」と診断されています。一般的に若年層の脳出血は極めて稀ですが、背景には心臓の疾患が深く関わっていました。
感染性心内膜炎(IE)とは、血流に乗った細菌が心臓の内膜や弁に付着し、炎症を引き起こす病気です。この炎症によって心臓内に「疣贅(ゆうぜい)」と呼ばれる細菌と血小板の小さな塊が形成されます。この塊が血流に乗って脳の細い動脈へ飛び、血管を閉塞させたり、血管壁を脆くして破裂させたりすることで、続発的に脳出血を誘発したと考えられています。
風邪に似た微熱や全身のだるさといった初期症状が見逃されやすく、発見が遅れると重篤な合併症を引き起こす危険な病気です。健康そのものに見えた20代の若手俳優を襲った病魔の正体は、心臓由来の極めて重篤な感染症でした。