ぼかし効果と一口に言っても、アイビスペイントには複数のアプローチが用意されている。その双璧をなすのが「ガウスぼかし」と「移動ぼかし」だ。前者は全方向に均等にピクセルを拡散させ、柔らかい空気感やレンズのボケ味を再現するのに長けている。対する後者は指定した角度と距離に沿って像を流すため、高速で動く物体や躍動的なアクションシーンの描写に威力を発揮する。
プロのイラストレーターが実践する最大の秘訣は、これらを単体で使うのではなく、レイヤーマスクや描画モードと組み合わせる点にある。たとえば、キャラクターの背景だけをわずかにぼかすことで、メインの被写体をくっきりと浮かび上がらせる効果が得られる。最新の作画環境では、こうした高度な画像処理を直感的に操作できる点がクリエイターに強く支持されている。