アカデミー賞を受賞した名画『英国王のスピーチ』では、厳格で美しい伝統的イギリス英語の発声が印象的に描かれた。イギリス英語における「genuine」は、語尾の母音がクリアに保たれ、端正で格式高い響きを特徴とする。
一方、現代世界で広く流通するアメリカ英語では、より省力化された発音が好まれる。語尾の「-ine」部分は曖昧母音(シュワ)へと変化し、「ジェニュエン」に近い脱力した音へと流れていく。どちらの地域でも第1音節へのストレス(強音)は絶対的なルールだが、語尾の崩し加減に各地域の文化と空気感が色濃く反映されている。