障害を乗り越えて相手を離婚させ、再婚(略奪婚)に至ったとしても、その先に待つのはドラマのような幸福とは程遠い現実です。多くのカップルが再婚後に深刻な後悔に苛まれます。
第一の理由は、消えない不信感です。「自分と不倫できた相手は、いつかまた別の誰かと不倫するのではないか」という疑念が常に付きまといます。平穏な日常に戻り、障害という刺激が消え去った瞬間、相手の欠点や生活感だけが浮き彫りになり、急速に情熱が冷めていく現象が起きます。
さらに見逃せないのが、不倫に伴う慰謝料請求リスクと経済的困窮です。不法行為に基づく慰謝料は数十万〜300万円程度に及ぶ場合が多く、さらに前妻・前夫への養育費支払いが長期間続きます。職場に不貞の事実が知れ渡れば、減給や左遷、事実上の退職に追い込まれるリスクも現実化します。
背徳感による刺激で絆と錯覚していた感情が、厳しい現実生活と周囲の冷ややかな視線によって摩耗していく——これが、略奪婚の当事者が直面する典型的な結末です。