心理学研究や現場の観察データが示しているのは、服装や髪型、靴や財布といった「先端・末端」のケア不足である。人間はストレスやキャパシティオーバーに陥ると、真っ先に視界に入りにくい末端部分のメンテナンスを省く傾向がある。
例えば、服のシワや襟元のゆるみ、あるいは定期的にカットされていない髪の毛の毛先。これらは単なる無関心ではなく、脳の注意力資源(認知リソース)が限界を迎えているサインだ。バッグの中身が整理されず、古いレシートや使用済みのティッシュが底に溜まっている状態も、部屋の床に物が散らばっている状態と心理的構造が全く同じである。先端の手入れが行き届かない現象は、住まいにおける角や隅の汚れ放置と完全に同調している。