医療技術の進歩に伴い、かつて対症療法しかなかった間質性膀胱炎の治療法は飛躍的に進化しています。現在、医療現場で主軸となっている治療法と治療実績について整理します。
① 膀胱水圧拡張術(経尿道的手術)
麻酔下で膀胱内に生理食塩水を注入して膀胱を拡張させる処置です。診断を確定させる検査であると同時に、硬くなった膀胱を伸ばして容量を回復させる治療効果も持ちます。術後に一時的な血尿や疼痛を伴いますが、患者の約6〜7割で数カ月から1年程度の症状改善が報告されています。ハンナ病変がある場合は、同時に内視鏡で病変を焼灼(電気凝固)することで劇的な疼痛緩和が得られます。
② ジムソ(DMSO:ジメチルスルホキシド)膀胱内注入療法
ハンナ型間質性膀胱炎に対して保険適用となっている治療法です。カテーテルを用いて直接薬剤を膀胱内に注入し、強力な抗炎症作用と鎮痛作用を発揮させます。2週間に1回のペースで計6回を1クールとして実施され、多くの臨床現場で高い有効率を示しています。
③ 経口薬治療(エルミロンカプセルなど)
傷ついた膀胱粘膜を修復・保護する内服薬「ペントサンポリ硫酸ナトリウム(商品名:エルミロン)」の登場により、外科的処置を行わずに痛みをコントロールする選択肢も定着しました。
全国の大学病院や専門クリニックには間質性膀胱炎の専門外来(名医)が存在します。診断がつかずに悩んでいる場合は、日本間質性膀胱炎研究会(SICJ)に所属する専門医や全国の拠点病院を速やかにリサーチすることが回復への近道です。